院長インタビュー|にれファミリークリニック

院長 吉本全

院長インタビュー

〒242-0023 神奈川県大和市渋谷6-12-6 ロイヤルパレス渋谷1F

☎046-244-0562

院長インタビュー

患者さんの目線に立った説明を心がけています。
Q.平成23年6月にこの地で開業されたのですね?

そうですね、ちょうどその10年程前からぼんやりと開業を意識するようになっていたのですが、そんな頃、勤務していた桜ヶ丘中央病院と連携のとりやすい距離で、また患者さんにとってアクセスの良い駅前というこの場所が見つかったので決断しました。タイミングですね。

Q.どうして開業を考えるようになったのでしょうか?

勤務医時代は、病棟や病院業務に追われる日々で、常々「自分はいま患者さんと十分に会話は出来ているのだろうか?」疑問を感じていたところ、ある時ふと、このままでは自分が理想とする、会話を大切にした診療は出来ないのではないか、と思い始め開業を視野に入れる様になりました。

Q.クリニックの雰囲気はとても明るいものですね
写真①

当初は内科・小児科でスタートしたこともあり、クリニックの顔とも言える受付などのデザインは、できるだけ明るい雰囲気を心がけたのです。ただここは医療機関なので、明るいだけでなく、椅子や観葉植物などでグリーンを配色して適度な落ち着きも大切にしました。病院独特の緊張感を感じさせない、ほっとできる空間になったと思っています。小児科医だった父も引退し、内科のみとなった今も、この明るくも落ち着きのある雰囲気は正解だったと思っています。

Q.『ファミリークリニック』という名前にはどのような意味がこめられているのですか?

今は内科クリニックですが、開院当初は『内科・小児科』で、お子様からお年寄りまで文字通り『ファミリー』のかかりつけを目指したことを表しています。『にれ』については▼クリニックのご案内をご覧ください(笑)。
ところが数年前に小児科医だった父が引退し、その時は小児科を続けるか止めるか大変悩みましたね。ただ、やはり内科医が無理に小児領域まで診るよりも、自分の領域である内科にしっかり力を注ぐ方が結局患者さんにとっても良いのではないか、と考えたこと、そしてタイミングよく目の前に小児クリニックが開院するという話が飛び込んできたこともあって踏ん切りがつき、今の内科クリニックとなりました。
それでも『かかりつけ』の精神はそのまま、内科領域の中で専門特化せずに、慢性的な疾病を中心に幅広く内科全般を診るようにしています。

Q.どのような診療に力を入れているのでしょうか?

内科であっても専門特化せずに、広く全般を診ること。そして予防の観点から健康診断にも力を入れています。そのほか日本医師会認定の産業医にもなっていますので、職業に従事されていることで身体的に困ったことがあった時の相談もお受けしています。

Q.診療中に先生が心がけていることはありますか
写真②

患者さんの目線に立った説明を心がけています。例えば難しい専門用語を使わず優しい言葉で、病状や治療方法、薬について説明するようにしています。かと思うと今はネットの時代です、中には医師顔負けの知識をもって受診される患者さんもいらっしゃいます、そうした様々な患者さんに合わせた言葉選びを心がけています。
また、同意書や説明書は、患者さんが内容を理解しないままサインをすることがないよう、詳細に書いたり、重要な事は時間をかけて説明しています。それから診察時、医師はどうしてもパソコンの画面に向きがちなので、きちんと患者さんのお顔を見て話を聞くように心がけていますね。
設備面では、検査内容にもよりますが、検査を受けた患者さんが、結果を聞きに後日来院しないで済むよう、検査機器を充実させ、その日のうちに結果と説明を受けられる様にしています。
このように大病院ではなかなかできない、きめ細かく小回りの利く対応を心がけています


健康診断、生活習慣病に注力。睡眠時無呼吸症候群検査も対応。

Q.健康診断にも力を入れているのですね
写真②

はい、大病院は検査をする所ではなく高度な治療を行うための医療機関ですから、当院のようなクリニックで、健診が受けられるという意義は大きいと思います。クリニックなら敷居も高くないと思いますから、特に早期発見で治療が可能な疾病など、気軽に受けていただきたいですね。
検査で異常が見つかった場合は、連携のとれる専門の病院をすぐにご紹介しますので、ご安心ください。

Q.睡眠時無呼吸症候群の検査も行っているそうですね

はい、睡眠時無呼吸という言葉はTVやニュースなどでも耳にしたことがあると思いますが、寝ている時に呼吸が低下したり停止する、気付きにくい病気です。自覚のない方が多いと思いますので、日中に激しい眠気を感じるようでしたら是非ご相談ください。特に運転を職業とされている方は注意が必要です。
当院の▼ホームページにも詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。

Q.生活習慣病の指導にも尽力されているそうですね

主に糖尿病・高脂血症(脂質異常症)・高血圧症の指導をしています。健康診断などの結果などで血糖値やコレステロール値・中性脂肪値、血圧の数値が基準範囲から外れていると指摘をうけた方は結構多いと思います。
精密検査の必要がないからと放っていませんか? そのような方に是非診察を受け、正しい知識を身につけて頂きたいのです。
食事制限はつらいし面倒という印象があると思います、当院でも患者さんの中には大好きなビールも飲みたい、大福もケーキも食べたい!という方がいますが、そのような患者さんに頭ごなしにダメと言うのではなく、その患者さんに合った食生活や運動を提案し、しっかり向き合ってもらえるような指導を心がけています。どんなにカッチリした計画を作っても続かなくては意味がないですからね。

Q.そのほかに大事に考えていることはありますか?

スタッフさんでしょうか、不安を持って来院する患者さんに対して、その不安を少しでも取り除けるようにすることも、受付事務や看護師の大切な役割の1つと思っています。
そのスタッフさんが仕事に不安や悩みを持たないように働きやすい職場を作っていくのも、私の大切な仕事だと思い、心がけています。


また、ここで受けたい。そう思われるクリニックを目指してます

Q.そもそも先生はなぜ医師になろうと思われたのですか
写真④

父母の家系に医師が多く、父や叔父の診療所は小さい頃から遊び場でした。そういう環境で育ったことで、自然とそうなったのかも知れません。
大学卒業後は地域病院に勤務し、糖尿病とリウマチ内科と一般内科で経験を積みました。たくさんの科に仕切られている病院だと、自分が勉強したい検査や治療に必ずしも関われるとは限りませんが、国立病院機構相模原病院では、素晴らしい諸先輩方に教えを頂き、医師として研鑽を積み、幅広い症状の患者さんを診ることが出来ました。ここでの経験が今に生きていると感じています。

Q.お休みの過ごし方や、学生時代について教えて下さい

休診日は(木)(日)(祝)ですが、学会や講習会があれば参加して研鑽を積んでいます。何も無い時は趣味の読書用に本屋さんで色々な本を探したり、他ではお笑い番組も好きなので、撮り溜めた番組を見て大笑いしたりしています、割とインドア派なんですよ。
学生時代は寮生活でしたので、常に先輩や後輩に囲まれた賑やかな生活で、飲み会ばかりでしたね(笑)。今はお酒を飲みませんが(二日酔いが厳しいので)、それはきっとこの時に一生分のお酒を楽しんだから、と思っています。でもこうした過酷(?)な体験があったからこそ、救急の当直を辛いと感じること無くこなし、そして今でも先輩と後輩の垣根を越えた相談事ができるのだと思っています。

Q.最後に、今後の展望をお聞かせください

病院とクリニックでは患者さんの病態も違いますが、検査や診断は病院と同じレベルを維持したいと思っています。クリニックは大きな病院のように科ごとに先生が変わるということがなく、いつも同じ医師が患者さんを診察するので、患者さんにとっても安心して頂けるのではないかと思います。
診々連携や病診連携を強化しながら、患者さんが来院を躊躇しないような診療や健康診断を普及させ、「次回もここで受けたい」と思ってもらえるようなクリニックでありたいと思っていますので、お体のことで何か気になることが少しでもあれば、気軽に相談する感覚でご来院のうえお話しお聞かせ下さい。

インタビュー協力:㈱メディココンサルティング